軸のメモリを自分で設定する。
Rではplot()関数を利用してヒストグラムなどを作図したり、
curve()関数を利用して確率密度関数を描いたりすることができますが、
デフォルトでは軸のモメリをRが勝手に設定します。
例えば、以下のように、標準正規分布の関数を描くと、
自動的にX軸のメモリが、-4,-2,0,2,4と設定されています。
curve(dnorm(x,0,1), xlim=c(-4,4))
今回は上記の標準正規分布のX軸の-3,-2,-1,0,1,2,3に当たる位置に、μ-3σ,μ-2σ,μ-σ,μ,μ+σ,μ+2σ,μ+3σと挿入してみます。
まずは下記のコードでこの確率密度関数のグラフを描きます。
# 日本語表示の設定 par(family = "HiraKakuProN-W3") curve(dnorm(x,0,1),xlim=c(-4,4), main="正規分布", xlab="X", ylab="", xaxt="n", #デフォルトのX軸メモリを消す。 yaxt="n" #デフォルトのY軸メモリを消す。 )
xaxt=”n”と指定することにより、デフォルトのX軸のメモリを消すことができます。
そして、下記のコードで、メモリのラベルを設定する位置と設定された場所に挿入する文字列を作成し、それをaxis関数に入れて利用することで、下記のように望んだメモリのラベルを設置することができます。
# メモリのラベルを設定する位置。 xvalues <- c(-3,-2,-1,0,1,2,3) # xvaluesで設定された場所に挿入する文字列。 xstrings <- c(expression(paste(mu,"-3",sigma)), expression(paste(mu,"-2",sigma)), expression(paste(mu,"-",sigma)), expression(mu), expression(paste(mu,"+",sigma)), expression(paste(mu,"+2",sigma)), expression(paste(mu,"+3",sigma))) # X軸にメモリを挿入。 axis(side=1, # X軸に挿入。Y軸はside=2 at=xvalues, # 上記で作成したxvaluesを利用。 labels=xstrings) # 上記で作成したlabelsを利用。