2つの図を上下に表示し見比べる。
統計解析において二つのグループの分布を見比べたいことがよくあります。一つの方法として、ヒストグラムを上下に横軸のメモリを合わせて表示すると分かりやすくなります。
「分散、又は標準偏差とは何か?」のページでは以下のようにA高校とB高校の統一テストの点数が分布していて、その分布を見比べることができました。
高校 | 平均点 | 分散 | 標準偏差 |
A高校 | 60 | 7.2 | 2.7 |
B高校 | 45 | 12.0 | 3.5 |
このグラフをRで描くためには、まず
set.seed(1) A=rnorm(100,60,3) set.seed(2) B=rnorm(100,45,3)
このように、A高校とB高校の100人づつの点数をrnorm()関数を利用して、平均値各60,45、標準偏差3の正規分布からサンプリングします。また、何度やっても同じ値が得られるようにset.seed()関数を利用します。
次に得られたデータをヒストグラムにして表示します。
par(family = "HiraKakuProN-W3") #図を上下に並べて表示 par(mfrow=c(2,1)) # A高校のヒストグラム hist(A,prob=T,col="skyblue", breaks = seq(32.5,72.5,5), main="A高校", xlab="点数", ylab="", xlim=c(32.5,72.5)) # B高校のヒストグラム hist(B,prob=T,col="skyblue", breaks = seq(32.5,72.5,5), main="B高校", xlab="点数", ylab="", xlim=c(32.5,72.5)) #図を上下に並べる設定を解除。 par(mfrow=c(1,1))
3行目のpar(mfrow=c(2,1))を利用することにより、2つの図を上下に並べて表示することができます。A、B各高校の両方の横軸を xlim=c(32.5,72.5))と設定することにより、上下の図の横軸がそろいます。